さらば青春の光が“人生のピンチ”を語る「本当の『修羅場』はマジで笑えないんで(笑)」【連載PERSON vol.17】

人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」vol.17は、さらば青春の光のお二人が登場します。

森田哲矢さんと東ブクロさんが2008年にお笑いコンビ・さらば青春の光を結成。大阪の主要賞レースで結果を残したあと、『キングオブコント』(TBS系)で6度のファイナリスト、漫才の大会『M-1グランプリ2016』(ABCテレビ・テレビ朝日系)でも決勝4位と好成績を納めています。

そんな彼らが出演するのが、12月10日、17日に2週連続で放送される『アクター芸人が完全ナマ再現 激ヤバ! チョコプラ修羅場劇場』(読売テレビ・日本テレビ系、23:59〜)。

男女トラブルやご近所問題など、日常に潜むさまざまな修羅場を、MCのチョコレートプラネット長田庄平松尾駿)率いるアクター芸人が生演技で再現。修羅場を見届けたパネラーが解決策を提案し、再度実演するコント風お役立ち番組です。

アクター芸人は、さらばのほか、シソンヌじろう長谷川忍)、鬼越トマホーク坂井良多金ちゃん)、ゆりやんレトリィバァ3時のヒロイン福田麻貴ゆめっちかなで)、ラランドニシダサーヤ)ら。今回は、さらばのお二人に、番組の魅力はもちろん、芸人人生の原点についてお話を伺いました。

――影響を受けたTV番組を教えてください。

森田:一番最初は『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』ですかね。そこで高田純次さんにドハマりしたイメージがあります。

――今でこそ、東西の垣根はありませんが、放送当時(1985〜96年)はまだ、東京と大阪でお笑い文化の違いがあったように思います。大阪出身の森田さんは、すんなりと受け入れることができたんですか?

森田:親父が見ていた後ろで見ていただけなんですけどね、指輪を食べるシーンは、今、思い出してもオモロイっすね。こんな適当な人が、“おそらく億稼いでいるんだ!”って思って(お笑いの世界に)入ったんで。だから、俺の中にある“ラクして稼ぎたい”を植えつけたのは高田純次さんなんですよ。

東ブクロ:僕は『めちゃ×2イケてるッ!』世代で、コント番組でいうと『笑う犬』シリーズはよく見ていました。そこで“テレビのコントってこういうのなんや”って知りましたね。ウッチャンナンチャン・内村(光良)さんがやられていた「ミル姉さん」とかは、周りの友だちとマネしていたのを覚えています。一週間の楽しみでしたし、親に「こんなんご飯食べながら見るもんちゃう」って怒られながら見ていました(笑)。

――業界で影響を受けた人はいらっしゃいますか?

森田:僕はダウンタウン世代なので、むちゃくちゃ影響受けました。

――当時、『元気が出るテレビ』とコント番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』が日曜20時で時間帯が被っていましたよね?

森田:「ダウンタウンっていうめちゃくちゃオモロイ芸人がおる」ってみんなが(番組を)移動した瞬間があるんですよ。そこからずっとダウンタウンさんですね。

東ブクロ:僕はナインティナインさんです。ラジオ『ナインティナインのオールナイトニッポン』も毎週聴いていましたし、影響は受けていますね。あとは小堺一機さん。

――『ライオンのごきげんよう』をご覧になってですか?

森田:(小堺がよくしていた)吹き矢をやりたくてこの世界入ったもんな?

東ブクロ:そこを評価しているわけちゃうねん。受け手としての素晴らしさがすごいってことやから。

――ナイナイさんのオールナイトニッポンで言えば、後に出演されましたよね(当時は『岡村隆史のオールナイトニッポン』)?

森田:「お前、あんまり詳しくないやろ?」って、若干炎上していましたけどね(笑)。

東ブクロ:そんなことないんやけどね?

森田:俺は俺で「ラジオ好きちゃうやろ!」って叩かれました(笑)。

――さらばさんのYouTubeチャンネルでは、普段攻めた企画をやられていますが、地上波でやってみたい番組はありますか?

森田:『ウンナンの気分は上々。』みたいな旅番組やってみたいですけどね。ああいう感じの番組は憧れました。それこそ“楽しく金稼ぐ”っていうことに繋がると思います。

東ブクロ:食レポとか好きなんで、朝の情報番組に出ていきたいです。

森田:あれは(仕事のオファーが)くるからやるだけで、あんまり芸人が出たいって思わんねん。

東ブクロ:大阪に住んでいた頃、『おはよう朝日です』っていう番組を見ていて“芸人の仕事って食レポをして、美味しさを伝えることなんや”って培われてきてるんで。

森田:そんなことないやろ。

――(笑)。芸人さんとして、大事にしていることや信念にしていることがあれば教えてください。

森田:この世界に入ってから変わっていないんですけど、“オモロかったら何でもいい”っていう感覚でやっているかもしれないです。まぁ、(東ブクロは)不倫していましたけども……。

東ブクロ:気をつけていることとしては、大人しくしておくってことですね。じゃないと(芸人人生が)終わってしまうんで。

――(笑)。倫理的にも、ご時世的にも気をつけないといけませんよね。

東ブクロ:今回、いろいろ修羅場のコントしていましたけど、僕が一番の修羅場を経験していますから。

森田:それは俺もね。あんな修羅場にくらべたら、こんなもん修羅場でも何でもないですから。本当の修羅場はマジで笑えないんで(笑)。

「パパ活ストーカー 地獄トラブル」にはさらば青春の光の二人と3時のヒロイン・かなでが出演

――では、修羅場繋がりで番組のお話をさせてください。今回、アクター芸人としてコントを演じてみていかがでしたか?

森田:演じるだけならいいんですけど、即興(パネラーの解決策を実演)がその後に待ち受けているんで、たまったもんじゃなかったですね。

東ブクロ:ミスを許されないコントでしたし、こういう機会もなかなかないんで『キングオブコント』くらい緊張しました。もう“VTRでやってくれたらいいのに”って(笑)。

森田:“即興”とか、“生ならでは”、とか言うてますけど、稽古が(揃わず)ほぼリモートやったんで、そこは改善点かなって思います。

――森田さんは、ダンスシーンもあったとお聞きしました。

森田:かなでとタイマンみたいな感じやったんですけど、ボロ負けしていたんじゃないですか(笑)? かなでも好きなようにやっていたし、逆に引っ張ってもらいました。

――今回は、MCのチョコプラさんほか、パネラーさんにも見られている状況でしたが、そのあたりで心配な点や難しさは感じなかったですか?

森田:お客さんの前でやる方が緊張するので、まだ良かったですね。

――なるほど。皆さんにツッコまれながら演じることで、やりやすさも生まれるんですね。

東ブクロ:ありがたいんですけど、パネラー席にいたフジモン(FUJIWARA藤本敏史)さんのガヤが気になるときはありましたけどね(笑)。

森田:フジモンさんはブクロが大好物なんでね。

――最後に見どころをお願いします

森田:素晴らしいアクターばかりの中、じろうさんが何本か出ていたんですけど、全部下ネタやっていました。そこを見てほしいなって思います。

東ブクロ:見てほしいところは、しっかりしたコントと無茶振りです。あと、長田さんの緊張ぶりですね(笑)。

(取材・文:浜瀬将樹)